iPhoneやMacユーザーのApple IDがロックされ、パスワードの変更を余儀なくされる現象が国内外の一部ユーザーの間で起こっています。この現象は原因が不明であり、Apple IDを狙った総当たり攻撃などの可能性もあります。

先日11月13日から「Apple IDがロックされています」という表示がiPhone、Macの画面にでてきたという報告がTwitterなどで騒がれています。

この表示がでると、ロックを解除するまではApp Store、Apple Music、iCloud、iMessageなど、Apple IDに関連したサービスの利用が不可能になります。

再びApple IDを利用するためには、パスワードなどの認証情報の再設定が必要となります。

一部ユーザーの間では、Apple IDにログインできないという通知が無限ループのように何度も送られてくるとの報告もあります。

この現象は日本だけでなく海外でも起こっており、9to5MacやAppleInsiderなどの各種メディアも報じています。

Apple IDはセキュリティ保護のため何度も間違った情報を入力するとアカウントがロックされます。

同じ時期に多数のApple IDがロックされる現象について9to5Macは、「悪意を持った集団が大規模的にApple IDを狙って攻撃をしかけている可能性」と、「Appleのシステム側に何らかのバグが発生している可能性」の両方が考えられると指摘しています。

AppleInsiderによると、「現時点でAppleのシステム側のバグは考えられない」と匿名のApple関係者が語っていることを伝えています。

これに乗じてApple IDがロックされたとして個人情報の入力を求めるフィッシングメールが出回っていると、フィッシング対策協議会が注意を呼びかけています。

Apple IDのロック通知がメールで届くことはありません。フィッシングメールに個人情報を入力しないよう、気を付けましょう。