「ビルの窓を基地局として活用できる」

NTTドコモとAGCが、世界で初めてとなるガラス製アンテナを開発したと発表しました。

2019年から設置を行い、普及させていくことで都市部での通信の安定が期待できます。

都市部では通信が集中しており、高速通信を安定させるためには多くの小型基地局を設置する必要があります。

しかし、数多くの基地局を都市部に設置するためのスペースを確保することが課題となっています。

NTTドコモはいち早くこの課題に取り掛かっており、2018年度内にはマンホール型基地局の本格運用を目指しています。

2019年からの運用を目指している先述のガラス製アンテナ（NTTドコモ、AGCの共同開発）は、窓の内側から貼り付けることができるので建物の内側から設置することができ、サイズも70×21cmなので、街の景観を損ねることなく設置することができます。

また、ガラス越しでも電波が減衰・反射しにくいGlass Interface Layerという新技術を採用しています。

ガラス製アンテナは最大588Mbpsの通信速度を可能とし、3.5GHz帯のTDD-LTEで通信、4×4MIMOにも対応しています。

NTTドコモはガラス製アンテナの展開とともに、次世代の通信技術である5Gも見据えた開発を検討していると発表しています。