10月26日に販売が開始されたｆiPhone XR。iPhone XS と比べて価格も安く、バッテリーの持ちもiPhone史上最長と言われていたことから販売数の伸びを期待されていましたが、意外と売り上げが伸びておらず、製造業者は用意していた製造ラインを最大限に活かすことができていない状態にあると伝えられています。

FoxconnとPegatronの2社が主になってiPhone XR の組み立てを担当しているのですが、Foxconnは用意してた製造ラインの75%程度しか使用していないことがわかっており、生産台数が1日当たりで100,000台ほど少なくなっています。もともと予測されていた生産台数の75%ほどの生産台数となっております。

PegatronもFoxconnと同じような状況に置かれており、生産の加速を保留していると伝えられています。

iPhone XR 第3の製造業者としてWistronが待機していましたが、クリスマスシーズン中の稼働は必要ないとされています。

なぜiPhone XR が売れないのか？

アップルはiPhone XS よりも価格の安いiPhone XR の人気を期待していたようですが、前モデルのiPhone 8 とiPhone 8 Plus へ購入層が流れていると言われています。

iPhone 8 シリーズは、今四半期に2,000万台の生産が予想されていましたが、当初の予想を大きく上回り、現在では2,500万台に上ると予想されています。

なお、iPhone 8 の製造はPegatron、iPhone 8 Plus 製造はFoxconnが担っています。

「前モデルであるiPhoneの生産を増やさなければいけない状況は、アップルの技術革新の欠如と価格戦略の失敗を意味している。」と、Nikkei Asian Reviewが厳しい意見を述べています。